Omotenashi Protocol

お店と客人の共振を生み出す「おもてなしの手引」

「おもてなしプロトコル」の意味は「おもてなし」と「protocol = 手順と約束」です。料理店での「おもてなし」が従来思われているような、お店からの一方通行の歓迎やサービススタイルではなく、お店と客人相互で築き上げる、敬意と価値共有を通した「共振」の姿であることを意味します。それが日本の食文化「おもてなし」の本質です。

このサイトでは、この考え方をもとに、お店側がお店を訪れる人(客人)のために「手引」を発信する構成にしています。ジャンルもエリアもばらばらですが、私たち「omotenashi protocol 」が出会った、時流に流されることなく、自分たちの流儀を貫いてきた、思わずうなってしまうお店の物語に出会えるはずです。

お店を初めて訪れる時、それがどんなジャンルの料理であっても、お店と客人双方がより良く出会うことが何よりも大切なことです。
そのためにはお店側は、主人と料理の歴史や物語、流儀を手引きとして発信し、どんなお店かを未知の客人に伝える努力が必要です。また客人はお店を訪れる前に、その手引きを読んでおくことが、お店への期待と敬意を深めることになります。

もちろん予約やお店でのマナーを守ることはお忘れ無く。より良い料理店は限られた人数、素材で運営していることが多いのですから。

「おもてなしプロトコル」に共感したら

共感してくれる人たちと始めた、日本に残る貴重な料理店文化を守っていく取り組みは、ゆっくりと続いています。もし気に入ったら、あなたがお店の人なら「手引き」やムービーをつくって、自由に発信してください。あなたが客人であり必要性を感じるなら、お店の人に教えてあげてください。
ページやムービーのどこかにアイコンをつけてもらえれば、この活動を非営利で行っている私たちの励みになります。

「おもてなしプロトコル」を通して、素晴らしい料理体験の時間を過ごしてもらえれば嬉しいです。

omotenashi protocol 一同

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